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BRM123千葉200km(南房総) ~スタートの巻~ [ロングライド・ブルベ]

”朝、目が覚めたら8時を過ぎていた!”、という夢を2回も見てしまい、図らずも自分の小心さに気が付いたブルベ当日の早朝であった。ご飯はタイマーで既に炊けており、早速ギュウギュウにオニギリを握ってひとつ食べ、2つサイクルジャージに詰め込んだ。両方のポケットは携帯やら、ティッシュやら入っており、そこに山賊オニギリを詰め込むと、なにやらちょっと変わったフタコブラクダのようである。

スタート地点には、高速バスで行こうと思っていたのだが、木更津金田からスタート地点まで5kmありブリーフィングスタートまで30分間で輪行状態から走行しなくてはならない。いつかは、バス輪行で参加!、いや夢の自走参加と、思いながらも、それはそれ、これはこれなので、今回は無理と判断し、自家用車で向かったのであった。お天気も心配なく、今日はやや寒さも緩むとのことであった。午前7時過ぎ、袖ヶ浦海浜公園に到着。

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さ、寒い。。。予想より寒いのはここが内房だからだろうか?スタートはウェーブスタートとのことで、早く受付すれば8時にスタートで以後10分ずつ後からスタートになる。その場合は制限時間ももちろん後ろにずれるのだが、1人参加でしかも初心者でありなるべく前後に参加者が走っている状態が長くしたい気分的なものがあったので、早速受付をしていただいた。8時10分スタートの組である。

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免責事項の誓約書を出そうとしたが、オニギリをまず出さないと、書類が出てこないの図であった。
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まあまあ、落ち着いて自転車をそこいらに停めておきなさい、とスタッフの方にアドバイスされ、テスタッチトレミニヨンを横たえ、ブルベカードなどに記入を終えた。さて、装備でも点検するか、とトレミンの方を振り向いた瞬間!驚!!

わ、わたしのテスタッチが男の人達に取り囲まれている!!!まるで、私の自転車がいっちゃあ悪いが、カツアゲされているようではないか。助けに行かなくては!
??何か口々に私の自転車のことをコメントしているようである。

あのー、す、すみません、な、何かあるんでしょうか。。。(弱気)

「あ、このハンドルさ、UCIの車両規定にひっかかっちゃうんじゃないか?」

確かに私の炭ハンドルは手の小さい人向けのものの、さらに一番小さいサイズなのでかなりドロップ部分が浅いのと、下ハンドルが手や腕が短くてもつかめるように、少々後ろに伸びているのだ。で、でもブルベの規程にはそんなこと書いてないと思ったけど。。。

「いやあ、日本のブルベは良いけどサ、フランス行った時困っちゃうよ!パリでさあ、いざダメってなったら大変だから。ここんとこちょっとだけギコギコ切っちゃいたいなー」

や、やめて~大枚をはたいて買ったカーボンハンドルなんですう~。ちょっと待って。っていうか、誰がフランスに行くって?

「うーん、じゃあ、まあ、ちょっとハンドルはあれだけど、キレイな自転車だからいっか。」

と、ようやくお許しが出たようなので、胸をなで下ろしたのであった。しかし、自分がほめられた訳でもないのであるが、キレイな自転車と言われると、途端にもう、有頂天、鼻高々である。自慢ではないが、うちのトレミンは本当に別嬪さんで、クロモリで多少重かったとしても許す!許しちゃう!!と親ばか満載の気持ちなのである。

まあ、恒例のようになっているスタート前の一コマではある。このくらいは余裕で予想の範囲内、さて車検・スタートの前に、ブルベカードを仕舞わなくては。今回は道が判っているためマップホルダーは省略し、頸から下げるIDカードホルダーにQシートとブルベカードを入れて走る予定なのだ。さてと、IDカードホルダーのジッパーを開けてと、しかし手がかじかんで、これが、なかなか・・・あれ?




バキッ[むかっ(怒り)]



割れた、割れてしまった!!ケースの口の半分まで亀裂が入ってしまった。寒さでプラが硬くなったせいだろうか。。。たぶんこのまま頸に下げて出し入れをしているうちに真っ二つになってしまうだろう。途中でQシートやブルベカードが落ちたりしたら。。。さすがにそれをネタにする気がでないくらい落ち込むだろう。

どどど、どうしよう。。。何かテープとかでくっつけとけば良いんだけど。スタッフの人とかお持ちじゃあないかな。

あ、そうだ、ガムテープ持ってるじゃん!
そうだそうなのだ、ブルベのバイブルである「自転車で遠くに行きたい」のなかに、”トラブル時に役に立つので、要らないプラスチックカードにガムテを幾らか巻いておくと良い」と書いてあったので素直に実行していたのだ。確かツール缶のなかに入っているはず!!!

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もうすぐ車検でスタートだというのに、慌ててツール缶を開けて独り修復作業に入るのであった。思わぬトラブルにフラフラとうろつく私であった。偶然写真を撮られており、ツール缶を抱えてのうつろな表情が内心の動揺を表している。

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十勝と千葉の2回しか使用していない、このケースの無惨な姿である。
とりあえず、ガムテ万歳!ぜったい必携。

無事に修復出来ていよいよ車検とスタート時間になったのであった。
しかし、自転車のイベントというものは、スタートまでより走り出してからの方が断然楽だなあ、と思うのは私の場合だけなのだろうか。次回、なんともう最終回!
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BRM南房総に行ってきます〜 [ロングライド・ブルベ]

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さあ、明日は早起きして「山賊のおにぎり」を作らなくては!
気温が低いので鮭むすびを持って行けるのが嬉しいです。夏ならば梅です。

(説明しよう!山賊のオニギリとは、ご飯大好きな私が自分でオニギリを握っていたら、うちの母が、「、、、そんなに大きくして〜、それじゃあ山賊のオニギリだよ。。。」と言ったことが由来なのだ!)

無事走りきれるかも心配なのだが、2度目と言うことで、なんやかんやしんどい所が予想されて月曜仕事が忙しくないといいな。とか思うのであった。
ではみなさん、明日ガンパって来ます〜


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BRM123南房総200km 準備編、極めてドロナワ気味 [ロングライド・ブルベ]

届きました!!GENTOS superfireXXです。間に合ったのはひとえに、現代の通販事情の進歩の賜物といえるだろう。密林さんに感謝感激なのである。
さっそく取り出してみたが、やはり前評判通り長い。GENTOS閃355の2倍強、もう一つの200ルーメン超を誇る長身のEagleTacよりもさらに1.5倍ほど長いのである。これ、ほんとに付けて200kmぐらつかず、外れず走りきれるのだろうか。。。

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付けてはみたものの、これで大丈夫かどうか。。。元々「閃」をつけるのに使っていた、Dosunのライトホルダーには太さが足りなくて止まらないため、上下にそこらにあった黒ゴム板をかませ(なんだかぐらぐらする椅子とか机とかに噛ませてるのに似ている)、フェンダーを付ける時に使っていた太目のゴムバンドでがっちりと固定、だめ押しにタイラップでさらに上から縛っている。タイラップを使うことで、取り外しができなくなるのだが、ライトを外さなくてはいけない状況はないだろう。それに電池は外さないでも交換出来る。まあ立ち漕ぎ出来ないから邪魔かどうかは心配しなくていいのだが、振動で外れないよう祈るしかない。本当はこれで山でも海でも走ってみるべきなのだろうが。。。明日少し走れるだろうか。サイコンとワイヤー鍵の間にキャットアイのライトを縦に挟んでみた、これで少し夜間のサイコンが見やすくなるだろう。たぶん。

荷物も寒さ対策すればするほど重くなってしまうし、悩みどころであり解決しないまま当日を迎えそうである。正直、空身で行ってPC3から自宅に帰って着替えて参戦、ということもちらと頭をよぎったのであったが、、、これは軽くルールに抵触するだろうと断念した。相方君は、「あそこのローソンの店員に着替えを預かっといて貰ったら?」と天才的なことを提案してくれたのだが、おそらくそれも違反だろう。「じゃあ家の前のルートに面したあそこの木かなんかにぶる下げとけば?」

。。。良いアイデア。。。なわけないって。ちょっと一瞬考えてしまった自分が情けない。ダメだ。途中で家に帰るときは、DNF、である。ツルちばじゃぁないんだから、競技としてがんばろう。


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さて、準備もせずになにをしていたかというと、ただのサイクリングである。先日は大原市にある中華料理店まで、粉雪が舞い、強風が吹き荒れるなか走って来たのであった。どのくらい強風だったかというと、駐車場の赤いコーンが飛んで来たくらいである。8−10m程だったらしい。総勢5名。かなり早い2人と、かなり遅い私を含めた3人に自然に集団?が二分されての走行であった。徐々に坂が苦手という女の子が遅れてしまう。かといって私の方が小柄なのでさほど風よけにはならないし、もうひとりの男の子は自分のことで精一杯。下手すると三人の最後尾になってしまうのだ。背も高くクロスバイクでアップライトに走っているから、ちょっとはこっちの風よけになってほしいが。。。

楽しさを盛り上げるために、色々二人に話しかける私であった。
「ねえねえ、着いたらなに食べよっか?私、麻婆豆腐は外せないナー[グッド(上向き矢印)]
「ねー?」

二人:
『・・・・・・』

やばいやばすぎる。食べ物の話に乗ってこないのは最悪のサインだ(当社比)!ここはなんとか励まさなくては。
「、、、もうさっ。この先はさ、坂ないんだよ〜(笑)ここ過ぎたら国道に合流するから。景色は悪くなるけどさっ。中華料理屋までね?登りはないよ!」

二人の顔に生気が戻ったように見えた。よかった。少し先でリーダーが待っておりこちらも一安心なのであった。ここから国道を走るのできっと1つの集団にしたいのだろう。

リーダー:
『ハイ!ここから、今までで一番時急な坂を登りまーす!!今日一番の絶景ポイントでーす。登れないときは押して上がって来てくださーい。』

がーん?な、なんだって?

どうやら、国道をパスして漁港から海伝いに道路があるらしい。知らなかった。っって。はっ???
二人の目が、怖い。。。

いやいや、私も知らない道なんだよ知らなかったんだよ、と必死でごまかし坂を登り始める。あーでもどんどん彼らは遅れて行ってしまう。といっても私だって必死である。距離は短いが、10%位の斜度があったかもしれない。0.3清澄くらいだろうか(判りにくい)。けっこう苦労して登ったが振り返るともちろん2人の姿は見えない。はあ。。。しかたないのであった。迎えに行こう。
泣く泣く登った坂を引き返し。せっかく稼いだ位置エネルギーを、あのキツかった部分を通りすぎると、一生懸命自転車を押している2人を発見した。よし。もう本当に最後の坂だから、と、励まし再び3人で登頂?したのであった。

そんなこんなで到着した中華はとても美味しかった。かなり寒かったが、冬のサイクリングもまた楽しいものであった。でも私だけ麻婆豆腐と担々麺!と叫び、また人一倍食べてしまったことは反省点である。










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BRM123南房総200 勝利の方程式 [ロングライド・ブルベ]

北風小僧がささやいたー、今夜は〜こんやはぁ〜[るんるん]

と歌ってみても、シチューが出て来るわけでもなし、あったかいお母さんが迎えてくれるわけでもないのであった。寒い寒すぎ。
しかし、こんな寒いなか好き好んで半日掛けて自転車に乗ろうという人たちが、沢山とは言わないがある一定の人数は存在するのであった。

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こんな山奥を一桁の気温のなか、日没後に走る予定なのであった。

そこで、勝利の方程式・その壱 軽量化大作戦
前回の十勝200と違い、今回全てのルートが既に何らかの形で経験済みなのである。特に館山~千倉~鴨川~清澄~久留里~木更津は朝練などで慣れた道。高速バスで東京に行くルートとも重なり認識度は高い。まあ、バスで行くようなところに自転車で行くのですか?という声もあるのだが。。。今回は少しでも軽量化するため、マップホルダーの類は装着せず、Qシートとやや不案内な地域の地図コピーのみ持って行く。そして。。。あ、チーバ君!、ではなくって
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炭のピラー装着~。お金で解決している気もするのでちょっと気が引けますが、どうあれ軽くなるなら本望なのであった。"RITCHY CARBON(リッチーカーボン)"が都合により、ITCHY CARBONに見えますが、「イッチーカーボン?カユいカーボン?」と思ったひと。アナタは今晩、自分の脚が10cm短くなる夢を見る~

その弐
照明対策~
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皆様のすすめは勿論、本人の「ここを夜中走るの?無理無理!」という小心からライトは複数個付ける予定であった。上からGENTOS閃355、点滅専用機のANTAREX 1LED、下が路面用のライトのEagleTac P20A2 MARKII、ただしEagleTacは200ルーメン以上とべらぼうに明るいのであるが、1.5時間ほどしか持たないようだ。暗くなって清澄山のヒルクライム+ダウンヒル専用と思っていたが、数々の推薦のあるGENTOSスーパーファイヤーに取り替える予定なのだ。だがそれも某通販からの配送が間に合えば。。。取り付けは今のライドはDosunハイパワーLEDハンディライトホルダー(長い名前だ)を流用可能だろう。そしてヘルメットには別のANTAREXを付けてみた。でもなんだかゴックとかズゴックみたいだぞ。


その参
防寒対策ー
もちろんここが一番心配なところなのだ。対策壱・弐は失敗しても、良くてギリギリゴール、悪くてDNF。結果は悪いが迷惑はかからない、しかし防寒に失敗すると、転倒とか、行き倒れとか低体温症とか下手すると大問題になってしまう。いわゆるレイヤリング、つまり、厚着をせよ、ということに尽きる。それからあまり止まらないことくらいだろうか。
そこで、着やせとか痩せて見えるファッションからほど遠く対極にある南房総200kmスペシャルコーディネートは、
1)ヘアスタイルを完全に無視した頭部・顔面 Terryのキャップ+ヘルメット(+Buff・筒状の布)、湯沢で買ったスキー用のフェイスガード。
2)モコモコの上半身 CRAFTのアンダーウェア+GORE BIKE WEARジャージ+モンベルウインドブレーカー(+モンベルジオラインアンダー+レインウェア)
3)パツパツだ!下半身 2XUタイツ+GORE BIKE WEARビブタイツ(+パールイズミのニーウォーマー)
4)脱ぐのが一苦労、手・足部 インナーグローブ+パールイズミウインターグローブ(+ウールの手袋)
モンベルインナーソックス+SHIMANOソックス+GORETEXソックス+シューズカバー(+ウールの靴下+クツ用ホッカイロ)

括弧内は追加装備として持参。
これを着るだけで、かなりの重量になる模様なのだが、寒がりのためいたしかたない。これだけ着ても、はっきり言って寒い。足なんて寒いというより痛いのであった。

BRM南房総200km ルートラボ調べ 距離210km 獲得標高1643m

前半に200mの登り2本と、なんと150km走った後に千葉県内大ボス級の清澄山(400m弱)を登らなくてはならないのであった。風という観点からは前半の海岸線沿いと後半の清澄を降りた後木更津に向かう途中の、野っパラで多分向かい風になるみこみである。ただ単に自分のスケジュールだけでエントリーしたのだが、コースとしては難易度が高いのではないだろうか。。。いまさら心配である。

去年2月、同じBRMでPC3で待ち伏せて突撃情報収集したときは確か13-14時には沢山集まっていた。今回1時間スタートが遅いとしても14-15時にはPC3着。はっきり言って私からみればあり得ないくらいのハイペースだ。大丈夫かな。今回自分の中の無理と無理目の境目は、(勿論PC3のクローズ時間次第だが)清澄を登って木更津まで5時間程度残したい。つまりPC3に16時30分迄に到着とする。これを切るようならDNFしてそのまま5分で帰宅だ。

さて勝利の方程式はこれ以外に今のところ思いつくものもなく、練習も週1-2回80-100kmくらい走っただけなのであった。年末年始にかけての正月太りも相まって正直今回危機一髪!なのではある。でも常にトライしていくことに意義があるので、無理無謀にならない範囲で、無理目に挑戦していこうと思うのであった。
後は海風・山風からわたしを守ってくれる王子様がいらっしゃればいいのだが。。。しかしあくまで単独で出来るところまで走るつもりである。
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トレミン、南の島に行く 完走! 石垣島アースライド後編 [ロングライド・ブルベ]

ということで、妹と別れコースを一人でひた走ることになった。船越漁港に午前11時までに到着しなければ、その先の平久保崎灯台に進むことができないのだ。なんだかんだ時間を取られたせいで、手前のエイドに到着したのが午前9時40分すぎである。あと20kmを1時間20分程で走らなければならなくなってしまったのだ。普段なら楽勝な距離だが、この坂攻撃のなかでは全然安心出来ない残り時間である。お気楽イベントが一転、ブルベ並みの緊張感にわかにわき上がって来た。急がねば。一人ブルベ状態である。とすると、目の前を素敵な背の高い女性サイクリストがもう一人の同行の男性と会話しながら走っている。さすがおしゃれなアースライド。カップル率高し、である。しかもこの2人とてものんびりとしたペースで走っていらっしゃるし、しかもなぜかカメラのバイクが並走しているではないか。なんだろう?と不審に思いつつパスしたいところだが、悲しいかな、2人とバイクをごぼう抜きにできるほどの脚力もなく、2人の間に入ったり、内側にまわったりうろうろしてしまった。なかなか集団と自分のペースって合わないんだなー、と彼らが路肩で停止した時に無事、追い越すことができたのである。。。
。。。としばらく走ってから気がついた。
今のって何かの撮影だったのでは???
そして彼らが停まったのは休憩のためではなく、不審に周囲をうろつく私をやり過ごすためだったのでは!

すまぬすまぬ、と心の中でタレントさんの撮影隊に謝りながらも、先を急いだ。そしてますます道路の起伏が激しくなりもう、いくらなんでももう坂でお腹いっぱい、食べられません。となったころ
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ふいに、視界が開け、今まで左に見えていた海が右手にも見えるようになってきた!いよいよ石垣島北端の入り口、伊原間の地に到達したのだ。そして全速力で船越漁港エイドステーションに到着した。その時間、10時58分。本当にギリギリのところで間に合ったのだ。
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この要のエイドにはなんとゴーヤマンがオニギリを配布していた。あまり時間もないのだが、記念撮影をお願いすると気さくに応じてくれて、しかも「そっちからだと逆光だから」と、胡瓜の仲間のクセに割と日当りを気にするゴーヤなのであった。あと、ゴーヤが横なので、私のヘルメットにゴンゴンと当たって写真取りにくかったです。。。ゴーヤマン、なぜ縦でなくて横なのだろう。

さて足切りを免れた私はゴーヤにもらったオニギリを食べ、晴れて灯台に向かって走りはじめた。
とすると、背後から参加者をサポートしてくださる指導員(と、ツルちばでは言っていた)が声をかけてくださった。すごいヒラメ筋で一見してただ者ではなさそうである。

「ここが最後尾ですから、頑張っていきましょう!!まだまだ大丈夫です。時間はありますから!」


ななな!

そうだそうなのである。2分で足切りを免れた、ということは、私より後に船越漁港に到達した人は皆復路に折り返したはずである。つまり、わたしが筆頭?ビリ候補なのだ。いや、別にレースでもないし、最長・最難度のコースを走っている訳だからとくに最後にゴールしても制限時間内ならなんら、問題はないはずではある、しかし。。。
ここで、私の頭の中を走馬灯のように、ビリでゴールした時におこりうることが駆け巡ったのである。あくまで想像なのだが、こういうイベントなので、当然ゴールにはバナーみたいなのがあって"Finish!"とか書いてあって、マイクで実況とかステージとかあるんだろう。そしてそこの女性アナウンサーみたいな司会みたいな人がきっとすごいテンションで、
『あ!今最終走者の方がゴールに入ってきました〜!!女性のかたですね。白とブルーのジャージ、オーダックスチバ、って書いてありますねえ?千葉からいらしたんでしょうかっ?最終走者。オウダックスチバの方!!!さあ、最後の走者となりました。後少しですよ〜がんばってくださーい!』

、、、悪夢である。もしかしたらこれが現実になって明るみに出た場合、もしかしたら、AJ千葉の皆さんからもうジャージを着るなと言われてしまうかも知れないではないか。絶対にビリは避けなくてはならない。
一生懸命漕いでいるのだが、灯台までの道はさらにアップダウンの激しいものであった。しかしそんなことはどこ吹く風といった風情の指導員である。と、お、あすこに横たわっているのは悲しい状態になった蛇さんではないか。かわいそうに。。。千葉の山ん中でもよくある風景ではある。自転車に乗っていると地面と速度と目線が近いため、色んなものが目に入って来るものだ。

指導員「おっっと」

「蛇ですねえ〜」(一応余裕)

指導員「うん、ハブだけどね。」

ギャー!!!

言われてみれば、房総の蛇と違って牙があったようである。絶対に帰りに踏まないようにしないと。
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あの丘の反対側に灯台があるのである。
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後少しである。
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到着〜(ゴールまでまだ半分ありますが)
とうとう、最終走者集団を担当する指導員の方に引いてもらい。ようやく平久保崎灯台に到着したのであった。この先は車両は入れないが、徒歩で岩場を登っていけば灯台の所まで行けるのだが、このままクリートをつけて登っていった場合火曜サスペンス劇場のラストシーンのような状態になる危険性があるため断念。踵を返し念願の復路についたのであった。

帰りは、ビリにならないよう懸命に漕いだ。いつの間にか指導員のヒラメ筋氏も居なくなっていた。といっても、別段急に速度が上がった訳でもないし、コースも当たり前だが往路とおんなじ坂のわんこ蕎麦状態である。私の場合どんなに漕いでもさほど速い訳でもないため、皆より速く進むために休憩を減らしただけなのだ。亀さん大作戦である。幸い復路にはエイドでのスタンプは押されないようなので、極力エイドステーションに寄らないで帰るつもりであった。
そう、サーターアンダギーもオニギリも肉みそも、ゴーヤーマンにも脇目も振らずゴールに急ぐのであった。とうぜん、確実にヨレヨレになっていく。お腹がすいたのだ。あとなんだか左の腿が踏もうとすると、ピッピッっとなる。痛みはないのだが、一度ピッとなるとヘナっとして脚に力が入らないのだ。これが脚が痙攣ったとかあるいはうわさのハンガーノックというものだろうか。。。自販機でコーラを買うもとくに良くなる兆しもなく、やはり少しは休んでおくんだった、スタート・ゴール地点に一番近いエイドステーションは往路のみで復路はないという話ではないか。たしかに路肩に座って休む人、自転車を押して歩いている人が目立って来ている。。。コンビニもないし、失敗したか、と思って後悔していた所に!
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コースのど真ん中になんの前触れもなく『新城幸也ロード(幸也のばあちゃんち前)特別私設エイドステーション』が現れた!
行きにもあったが、こういう行き暮れている時には天国のような所に思える。こちらで特製のサーターアンダギーやトロピカルフルーツ、パッションジュースなどなどたらふく詰め込まさせていただきました。ほんとうに新城家の皆様には頭が下がります。感謝感激すっかり生き返った気持ちであと20kmを走れたのであった。助かった。

そして、60kmを走った妹のゴールから約1時間遅れで午後2時57分、今回は転倒もパンクもせず、無事ゴールしたのであった。いろいろ甘く見ていたせいで125kmを7時間45分もかかってしまった。1)ペース配分2)(商業イベントと侮って)補給不足だったこと、が主な反省点である。ゴール後妹とも再会、写真を誰かに撮って頂こうと周りを見回すも、くたびれて芝生で大の字になっている参加者だらけである。そんな状態の人をおこすのも忍びないではないか。。。お、あそこに大きなカメラをもっている男の人がいるではないか。お願いしよう。
「すみませーん、写真撮ってもらえませんか?あ、そのカメラでなくてこっちの私のデジカメでお願いします〜。」
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「どーもありがとうございました。観光でいらしたんですか?それともお仕事ですか?」

「ふふふ、、、サイクルスポーツです。」

ぎゃー

と、業界最大の商業誌カメラマンさんに記念写真も撮って頂きちょっと恥ずかしかったが、結果オーライなのであった。
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こうして、今回も無事自転車遠征が成功した。辛かったこともあったが、終わってしまえば楽しさだけ。また来年も自転車でどんどん遠くに遊びにいこう、と思いを新たにしたのであった。
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トレミン、南の島に行く 灯台に向かって走れ! 石垣島アースライド前編 [ロングライド・ブルベ]

今回のロングライドイベントでまったく役に立たなかったもの、

それはアウターギア。

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いささかのドタバタはあったものの、無事石垣島に到着しイベント当日の朝を迎えた。私の赤いテスタッチと妹の白いチネリ、ともにロードレーサーとしては最小のサイズフレームでホイールも一回り小さい650c、紅白の色合いもおめでたくミニ紅白饅頭のようで、ロードレーサーにあるまじきほのぼのとした佇まいなのであった。これで走ったらものすごく速かったというのなら意外性があってかっこいいのだろうが、本人達は至って見た目通りなのである。

今回のイベントは石垣島の西海岸線を走る往復コースで、最長の125kmコースは南の石垣港近くの公園から石垣島最北端の平久保崎灯台まで島を縦断する。この125kmコースにのみ足切りがあり、スタートから50kmの船漁港エイドステーションに午前11時までに到達しなければならない。13時になると全員その地点から引き返すルールで到達したエイドステーションにより40km/60km/100km/125kmの完走スタンプをもらえるのだ。なんだかスタンプラリーのようで、正直、アースライドという名前といい、ツールドちばと違ってオシャレなロゴといい、エコを全面にだしているコンセプトといい、芸能人が来てたりとか、ちょっとチャラいイベントのかなーと思っていたのだ。

それは大誤解でした。
説明しよう。つまり、引き返した各エイドステーション毎に走った距離が決まるわけなのだが、これがよく考えてある所で、引き返してもゴールさえすればギブアップにならず40km完走となる。つまりつまり、かなりの硬派なコースのため、おそらく単なる100km級のロングライドイベントにするとかなりの人数が完走できないことが予想されるからなのである。と、一応完走した後で推測するのである。

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さていくら石垣島といっても朝6時ではまだ真っ暗である。スタートを待つ間に徐々に夜が明けて来て、嫌が応にも気持ちがドキドキしてくるのであった。しかも今日は11月に手に入れたAJ千葉のブルベクラブジャージを(おそらく)日本で最初にデビューさせる意気込みなのだ。石垣島、半袖ジャージで十分であった。
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スタートしてから10km位は何ということのない海岸線沿いの道だったのだが、これが唯一無二(帰りもあるけど)の平坦区間でこれからは坂また坂の坂地獄、いや坂天国であった。坂、ありますね?上り坂です。登っていって、あーしんどいな、ちょっと辛いな、あのカーブで坂の終わりだといいな。と思う様な坂をおそらく海抜30−50mくらい登ってまたゼロメートルに降りてまた登って、の繰り返しなのである。30mといっても大したことないと思うかもしれないが、ビルにしたら10階建である。これをだいたい50回くらい繰り返すコースなのであった。もう坂で満腹、もう結構ですと言ってもおかわりがやってくる坂のわんこ蕎麦状態である。

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最初のエイドステーションで妹を待つ私と石垣黒豚。坂、さかと言っても自分はある程度予測はしていたからよかったのだが、かわいそうなのは妹である。ロードレーサーに乗り始めて間もなく、初のロングライドイベント参加であり、徐々に遅れてきてしまった。ついに11時の足切りはおろか、このままの登り下りの連続では100kmは走れないとの宣言に至った。ふつうならそれでリタイアであるが、そこがこのイベントの良い所で次のエイドまで頑張って引き返して完走、という作戦に変更できるのである。そこで別れ別れにお互いのコースを完走することにしたのであった。

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ということで、ミニ紅白饅頭はコンビを解消し二手に別れて再出発である。黒豚と遊んでいたり、エイドでサーターアンダギーを食べたり写真撮影したりしたため、かなり時間をロスしてしまっていた。赤い方は11時までに船越漁港に着かなくてはならないのだ。しかも徐々に島の北半分、丘陵地帯に差し掛かり益々アップダウンに拍車がかかって来たのであった。。。頑張れ、紅い方の饅頭!次回、最終回!!
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トレミン、南の島に行く アースライド前日編 [ロングライド・ブルベ]

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私の自転車史など、先達に比べればまったくささやかな話なのではあるが、慶賀すべき出来事と言えることが幾つかはある。一つはもちろん北の大地、道東のブルベを走りにいったことである。そして今回、またひとつささやかな物語が追加されようとしていた。南の島ちゅうの南の島、沖縄県石垣島で行われるロングライドイベントへの旅である。

ものごとというものは、気がつかないうちに徐々にエスカレートしていくのが世の常のようではある。私の場合も例外なく、ちょっと自転車で走ってみようかしら、からふと我に返ると、夜中に自転車を袋に詰めて飛行機に乗ろうとしているところまで来てしまったのであった。
しかも今回は、ロングライドイベント初参加の妹を連れての石垣島である。物怖じしないにも程がある

お互い身長が150cmに満たない低身長姉妹のため、妹のロードバイク購入には紆余曲折?あったのだが、やはり取り回しの良さとバランスから650cサイズを選択した。異論はあるかもしれないけれど、私の主張はつねに大きな人、大多数のサイズに合わせる必要はない、と言うことである。これについてはまたいつか書こうと思う。

妹のレーサーは待ちに待って今年の初夏に納車になった、チネリのリトルウイング(ビアンカ+シルバー)、XXSサイズである。ホイールは私のトレミニヨンからALEX320が移植され、フレームのみの出費で済んだためかなりお得だったはずである。そしてわたしのテスタッチ・トレミニヨンにはフランスからKSYRIUM ELITE(2010)をお取り寄せしたのである。だんだんシャレにならない値段になっていく私のトレミン、こうして人は引き返せない道を歩いてしまうんだなとしみじみ思うのであった。

さて前日の夜、やっとトレミニヨンを飛行機用の(オーストリッチOS-500)に詰め終わった頃、メールの着信に気がついた。今回は本当に仕事が押していて、前回帯広に行った時みたいに輪行袋のなかに入って遊ぶなんて暇はなかったのである。着信したメールは妹のものであった。ペダルはどう外すのか、というご質問であった。これは簡単なので、アーレンキーかペダルレンチで外すように優しく返事が出来たのであった。そう、前回BRM帯広200で自分がOS-500を使った際、ペダルが外れず、ペダルレンチを借りに真夜中にサイクルショップを開けて貰った前科がある。なんといってもこの件に関しては、私は仏になれるのである。

すぐさま再度返事のメールが来た。きっと私の適切なアドバイスに感謝する内容であろう。

[メール]”ペダルをアーレンキーで外すって、この五角形みたいになってるとこのネジを外すのですか?”

Re:それはチェーンリングのことでしょうか?外さないでください。

危ないあぶない、もうすぐで修復不能なとこまでいってしまうところであった。たいへん申し訳なかった、やはり人にものを教えるというのは本当に難しい。兎にも角にも、二人ともなんとか自転車を詰め終わり早朝の羽田から一路石垣島に飛んだのであった!


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心配していたお天気も、着いてみれば快晴に近くやはり自分は晴れ女なのだと自信を新たにしたのであった。石垣空港で自転車を無事に受け取り、翌日の場所の確認と事前受付のためにスタート地点に向かったのであった。スタート地点の児童公園にはすでにコンテナが運び込まれており、参加者がそれぞれ自分の自転車を受け取っていた。実はこのイベント、JALパックで自転車の運搬から飛行機から宿までひっくるめたツアーエントリーが主体であり、私たちのように自力で自転車を運んだ参加者の方が少ないようだ。コンテナということはおそらくフェリーで運んだのであろうか?自転車の自宅からの引き取り日がかなり早かったのはそのせいかもしれない。こちらは1週間以上自転車に乗らない方が不安であったので、単独エントリーの道を選んだわけだ。

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南の島のお祭りイベントだし、多少ギザギザは気になるものの125kmは楽勝だろうと余裕のポーズ。愚かなり。

こうして無事自転車も運べて受付も終了し、準備は着々と進んでいった、当日のウェアーはAJ千葉のブルベクラブジャージと前々から決めていた。さっそくゼッケンを取り付けも済ませワクワクした気持ちで初日の夜はぐっすりと眠ったのであった。。。続く!
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トレミン、南の島に行く 出発準備編 [ロングライド・ブルベ]

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前回の記事でギザギザ言っておりましたが、ルートラボの表示の関係で「どこが?(笑」みたいな感じになってしまっていてたいへんに不本意だった。
なので、ここにそのギザっぷりをお見せしたいと思い、早くテスタッチを荷造りしなければならないのにも関わらず、こうして記事を書いている。それは、遠い昔、試験の前になると、部屋の掃除やらカセットテープの整理やらを始めてしまいがちなのにどことなく似ているような気もするのである。


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はい、こちらが今回の石垣島アースライドの全行程である。よく見てみるといくら島といっても最高地点は100mはあるようだ。これでルートラボ上の計算では125kmで1400mだそうだ。そんなに登ったこと、あったっけ?
が、しかし、この前のツールドちばで土砂降りの中走ったことを考慮すると、多少の坂は雨よりマシと言えよう。頑張ってきます。

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2011Audax Japan会員登録!! [ロングライド・ブルベ]

なかなか週末に休みが取れないので、ブルベに挑戦と言っても年1−2回が限界かしらと思う。とはいえお遊びのサイクルイベントにも参加したり、ショップの走行会や職場の練習会などもあるので来年も楽しみである。ブルベに関しては、スポット参加のほうが安上がりなのであるが、去年に引き続きはりきって会員登録しました!

更新がなかったあいだは自転車に乗っていなかったかというと、もちろんそんなことはなくてちょこちょこ走っておりました。あまりネタ的出来事がなかったのでダイジェスト版を書いておこうと思う。
(1)巨大和牛100%バーガーを追え!
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房総半島は冬が来るのが遅く、まだまだオンシーズンでだいたい12月に紅葉が見頃になる。芸術の秋とか、読書の秋とか。
そういうこととはまったく関係なく、主に食欲方面の指令により三芳村の道の駅に行った。ここのビンゴバーガーという店のハンバーガーを食べに行ったのだ。ただ車で食べに行っただけでは美味しいかもしれないが、ちとメタボとか、中性脂肪とか、はたまた体脂肪率という言葉が頭をよぎってしまうお年頃なのであるが、自走で行けば心配ご無用。2個食べたっていいくらいである。いや、それはさすがにカロリーオーバーだ。
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じゃーん!
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じゃーん!!
大きさがわかりにくいが、トレイの半分をバーガーが占めているところから推測するとかなりの大きさであることが分る。次回は何か比較になるモノを持って行こうとおもった。和牛100%でかなり肉ニクしいハンバーガーである。肉も厚いが、野菜も新鮮で750円也。不定休。この先の千倉町に、これまたでっかいフィッシュバーガーを出すカフェもあり、個人的にいつか、巨大ハンバーガーのハシゴをしようと考えているのである。しかしそのためには、房総半島を半周くらいしなくてはいけない気がするのである。

(2)突撃!APEC警戒中!!

先日、DAHON CurveSLで東京に行ったことに味をしめて、それではロードレーサーでも楽しかろうとテスタッチで東京を走ることにした。電車で輪行するのは怖くないのだが、やはり駅でロードレーサーを組み立てないといけないのがちょっと億劫になり、折しも世の中がAPECで交通規制と言っているのにも関わらず東京までは自家用車で行くことにした。田舎もの故、全然、ことの大騒ぎを理解しておりませんでした。。。いつもどおり、都心環状線に入ると渋滞するので、アクアラインからヨコハマ経由で第三京浜→246→東京入り、するはずであった。アクアラインを渡ったころから、なんだか車が少ないではないか。ラッキー、なんかすいている。(規制中の掲示は頭に入ってこなかった)
ふと気がつくと、まわりはすべてパトカーではないか。。。
前3台、バックミラーで見える範囲では2台と機動隊のバスみたいなやつ1台。完全に囲まれている。なんかちょっとした圧迫感である。しかし、しばらく一緒になって(一緒じゃない!)走行していると、刑事ドラマのラストシーンのようでもある。”オレもかつてはゴリさんと呼ばれたオトコよ。。。”などと呟いてみたりしたのだが、よく考えてみると後部座席に常識の量を超えた鉄パイプ製の物品を積んでおり、あまり突っ込んで見て欲しくない車内なのであった。パトカーの一団とヨコハマベイブリッジ付近でお別れした。確認できた限りの内訳は、北海道/香川/栃木/長野県警というものであり、いくら考えてもなんの脈絡も共通点もなさそうな編成なのであった。いったい全体どういう組み合わせなのか今考えてもちょっと不思議なのであった。
東京自体は、ロードレーサーで楽しく走るにはまだまだ修行が必要なようであった。あまりに、信号や減速が多く、走りに行ったと言うよりは、ビンディングの付け外しの練習に行った。と考えた方が良さそうなのであった。
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(3)トレミニヨン、南の島に行く

今週末、石垣島アースライドというイベントに行く。距離は125kmで、まあブルベや悪天候のツールドちばを完走した身としては楽勝かと思っていたのだが、

このギザギザはなに?(笑
石垣島アースライド:距離125.3km 獲得標高1480m
ツールドちば2日目:距離109.6km 獲得標高888m
。。。頑張ってきます。
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ツールドちば2010ー青空のゴールへー最終回 [ロングライド・ブルベ]

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前回までのあらすじ
豪雨の中、DNSしなかった7名の仲間とスタートを切った。くどいようだが、自分が乗って来たバスに頭から水をかけられたドコモダケ。やや自暴自棄気味に最初のエイドステーションに向かったのであった。
(今回の記事は、大雨のためカメラを出しただけでカメラが水没に等しい状況になるため、画像がほとんどありません。ご承知おきくださいです。)

最初のエイドステーション、日在浦海浜公園までは平坦な道をただただずーっとまっすぐ走るだけなのであるが、なにせこの雨の中である。視界が悪くぜんぜん安心して走れないのであった。30名程度の集団を率いる指導員、うちの仲間、三番目が私、以下友人たちという順番で進んで行った。道路の左端や路側帯はほぼ冠水しており、ときおり完全に車道の真ん中を走行しないとならなかった。そんななか、前方の信号が赤に変わり、指導員が停止線でとまった、私もビンディングを外しにかかった、と、その時!!! すぐ前にいた仲間が突然転倒したのである。

キャー(こころの悲鳴+実際の声)

追突を避けようと左に避けたが、歩道の段差でハスってしまい、10kmも行かないうちにまさかの転倒。。。去年ですら転倒はなかったのに。。。
いいい、痛い、痛いっす。自転車もガリガリいってしまった。。。そして、いくらゴアテックスを着ていても、水たまりに寝転んでしまってはどうしようもないということがよく判ったのであった。さらにずぶ濡れである。もし人間が雨で濡れた状態に、優劣があるとしたら、間違いなく最上級だろう。
とにかく後続の友人に助けおこしてもらった。左肘を強打したが、気を取り直してペースをあげて、エイドステーションにたどり着いた。お、みんな揃ってバナナ食べているではないか。

おーい、さっき転んだの大丈夫だった?

「ぜんぜん、平気っすよ、でも〜なんでkayoさんまで一緒になって転んだんっすか?


えーっと、
うーんと、
な、仲間思いだからかな〜![むかっ(怒り)]

さて、次のパートは日在浦から大多喜までである。コースは徐々に房総の丘陵地帯に入って、やがてやってくる登りを予感させる田舎道である。道の先に山が見え始め、いつもはこれからあそこまで登るのであるな、と思うのであるが、、、今日は土砂降りのためほぼなにも見えず、それどころかどこに向かっているかも定かではない状態である。これがロングライドイベントでよかった。ブルベだったら絶対遭難している。。。

大多喜まではやっとノートラブルでエイドステーションに到着。本来なら、大多喜にすっごくおいしい最中の店があるので、あわよくばみんなの補給食に、と思っていたのだが、それも今や叶わぬ夢なのであった。。。以後、補給食は各エイドステーションで用意されているバナナのみ、なのであった。そして、そのバナナでさらにもっと痛い目に遭うことになるとは、この時まだ知る由もなかったのである。

大多喜のエイドステーションを出ると、本格的なヒルクライムが始まる。養老渓谷を通過し、老川の交差点を左折すると突然12%の坂が待ち受けている。どんどん仲間との差が開き始めたため、少々あせりながらまずは恐怖の老川交差点を目指して走って行く。前にいる見知らぬオジさんがちょっとペースが落ち始めていて、うーん、、、よしっ!

「右、とおりまーす!」

勢い良く、水たまりに突っ込みながらオジさんをパスだ!と、その時、、突然、ガクンとハンドルが取られ、ペダルが重く、、、ぎゃー!
パンクしちゃった、、、

やはり、人をのろえば穴二つ、というか、なんというか、余計なことしないで普通に走っていれば良かったのに。いったいこんな雨の中、どうやってパンクを直したらいいのか。。。まあバケツに水を汲んでこなくても水だけは沢山あることは間違いないのだが。

坂を下った所に、幸運にもお土産もの屋さんがあり、軒先を借りることにした。なんとこのコースきってのパンク地点なのか、パンクしている先客もいるではないか。

「パンクしちゃったんだけど、道具持ってないんだよね〜」

な、なんという剛胆なひとなのだろうか、彼はメカニックカーを待っているようだが、私は黙々とタイヤからチューブを引っこ抜いて交換を始めることにした。ちなみに濡れたタイヤの破損部位から泡がブクブク出て来たのでパンク箇所はすぐわかったのであった。店員さんが店から出て来て、じーっと見つめる中で作業を進める。前述のパンクおじさんはセ○サイクルのメカニックカーに駆け寄っていった。仲間は私のトラブルをしらず、いまごろヒルクライムを始めているだろう。かなり孤独である、しかし私にはいま屋根があるのだ、この大雨の中、屋根がどんなに大事か身にしみてわかった。ここに土産物屋があってよかった。そう、屋根さえあればなんとかなる、人類の発明した一番偉大なものは屋根である、と思ったくらいである。伊藤礼先生もそう言っている。

さて、チューブ交換も終わって、メカニックカーの人にも「はいっ、あなたは大丈夫そうですね!」と太鼓判を押されたので散らかした軒先を片付けて、再出発である。店員さんすみませんでした〜。

「いやー、ほらさ、あんた競技の人だからさあ、手えだしちゃいけないと思ってさあ〜。おれも修理できんだけどさあ〜」

。。。おー、そうでしたか。別に手伝って頂いても、まったくかまわなかったのですよ、では、あらためて、このゴミをよろしくお願いします

と、ゴミをお店の人に押し付けて(ありがとうございます)、再出発である。体がすっかり冷えて、これであの坂を越えて勝浦ダムまで到達できるのだろうか。。。そして、みんなはどこまで行ったのだろうか。マイペースで走るイベントであり、ほかの仲間は皆20代で若者なのだから、仲間内で一番最後でも別にかまわないはずなのだが、言い出しっぺがビリというのもかっこが悪く、、、とにかく急ごう。

もしかしたら、勝浦ダムの先の昼食会場で彼らがゆっくりしていたら、いや、意外に登りでペースが落ちていたら。。。追い付くかもしれない、と夢中で鬼門であった老川交差点先の坂を登って、勝浦ダムへの最後の登りに取りかかった。ダムサイトまでの道は、いわゆる私道であるため舗装も悪いし、勾配もきついというか、少なくても対向車が来たら私には絶対に登りきれない。今回正直、ここだけはきっと自転車を降りちゃうんだろうな。。。と予想していたのだが、たとえ自転車を降りても、雨に濡れながら歩くだけでちっとも楽にならないと気がついたためか、わりとあっさりダムサイトまで登りきったのであった。万歳!!もうこれで今年のツールドちばは終わってもいいと言えるくらいである。坂も登れたし、もうお家に帰ってもいいんじゃないかなと思った。

といっても実際にそうする訳にもいかず、昼食会場である内浦県民の森に到着、テントでお弁当を食べている仲間の奥さんたちを発見!みんなに追い付いた!?

「あ〜。たった今さっき出発して行っちゃったー」

そうですか。。。まるで母を尋ねて三千里のような体をなしてきましたが、頑張って追い付きましょう。お弁当を半分だけかき込んで、急いで再出発である。

ここで焦って、ボトルに水を追加せずご飯もそこそこにしてスタートしたことが、県民の森からのダウンヒル後、わが町を通過してあとゴールまで30kmくらいのところで、ボディーブローのように効いてきたのである。おおおお腹減ったしのども乾いた。しかたなくパスする予定だったゴール手前のエイドステーションに、急遽立ち寄ることにしたのであった。あそこに行けばバナナが沢山食べられるのである。
和田町の最後のエイドステーションは、大雨で完全に水没していた。ぬかるみ、ドロだらけの状態であった。しかし、背に腹は、お腹にバナナは替えられないのであった。よし、これでゴールまであと15km楽勝で走れそうである。ところが、エイドステーションを出てしばらくして異変に気がついたのだ。ビンディングがはまらない。。。

さっきのぬかるみでペダルにもクリートにも相当量のドロが詰まってしまい、うまく嵌らないようだ。なんどか降りて、ティッシュで拭ってみるが良くならない。後少しなのでなんとかならないかと、思いっきり踏みつけてみた所なんとか入った、ほっとひといきである。なにか嵌った時にいつもの”カチッ”という感じがなかったのが、気になるが。。。

そう、そうなのである。入るのが大変だったということは、外すのも大変なのであった。そのことに気がついたのは海沿いのサイクリングロードを走り終えて千倉の町に入った頃であった。折しも祭礼がおこなわれており、御神輿のために交通規制も行われ始め、車が渋滞し始めている、まずい。。。交差点に差し掛かってしまったのに、
ビンディングが外れない。。。

ふと、最初にLOOKのペダルをつけて走った時のことが思い出された。あのときもこんな風にまったく外れなかったっけ。そして最終的には靴を脱いだのだった。そうだ!あの赤信号で、止まっている車につかまって、靴を脱げれば。。。!

。。。という、スタントまがいのことが上手く行くはずがなく、信号も青に変わらず、私はゴール前の交差点で御神輿と車と、参加者の皆さんと、交通整理のおまわりさんの見ている中で、華麗に立ちゴケていったのでした。最後まで、車の間をすり抜けて行けば信号が青に変わらないかと、スピードのサンドラブロックとキアヌリーブスばりに頑張ったせいで、右側に転倒したのであった。駆け寄るおまわりさんと指導員さん。さりゆく御神輿。。。指導員のお兄さんがわたしのシューズを外そうとするも、彼でもうまくいかない!
”ビンディングが外れないから、靴を脱いで!!”

それは、おっしゃるとおり、私もさっきからしたかったことなのではある。転んでしまえば、靴を脱ぐのも簡単であった。しかし右脛と右肘を強打したため、しばらく路肩で休憩し御神輿と人々が去ってから再出発したのであった。もう、ゴールまで、後少しである。もう、クリートは嵌めないでいい。このまま走ろう!

そして、ついに。。。みんなから遅れること30分。ゴールのゲートが見えて来た時、待ちわびていた青空もまた見えてきた!遅いわ!!
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皆で雨具を脱いでから、記念写真を撮影した。職場の広報に掲載されるらしい。

さて、とうとう大雨のなか、パンクして、2回転び、水浸しになりながら110kmを走り抜き、ゴール!したのであった。指導員の方々、スタッフの皆さん、立哨の方々、沿道の傘をさして応援してくれた近隣住民のみなさん、ほんとうに雨の中、ありがとうございました。こうして良い思い出になったのは皆さんのおかげです。来年は晴れたらまた参加します。

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